介護職のキャリアパス制度と必要な資格

日本では介護を必要とする高齢者が急激に増えていることもあり、介護職の需要も急増しています。介護職につく人も多く存在しますが、離職率も高く、人手不足で悩んでいる施設は多いといわれています。

その理由は、重労働であるにも関わらず賃金水準が安いことがあげられます。そこで、厚生労働省は介護の人材不足を解消するためにキャリアパス制度を導入しました。これは、人材の確保と定着を図ることや、介護士の処遇改善やキャリアアップの実現などを目的にしている制度です。

介護の仕事は無資格でもスタートできますが、資格を持つことで介護の知識や技術を身につけることが可能です。さらに、給与面や転職活動の際も有利になることが期待できます。

介護職の資格の第一段階は、介護職員初任者研修です。キャリアパスモデルの最初の資格で、最短なら1か月程度で取得可能です。次の段階の資格では、介護福祉士実務者研修があります。介護の知識をより広めたい、正社員として活躍したい人はこうした資格の取得も考えてみましょう。

この二つは国家資格ではありませんが、取得しておけば介護に関する知識と技術を持つ証明になるので、転職活動も有利になります。実務者研修は介護福祉士の受験条件としても必要な資格です。そしてその上の資格が国家資格である介護福祉士です。

介護福祉士は難易度が高いものの、国家資格になりますので取得しておくとさらに活躍の場が広がります。このほかの資格では、ケアマネージャーやキャリアパスの最上位である認定介護福祉士があります。